【あるものに目を向ける大切さ】「これからのSDGsの実践と、企業人だからこそできること〜NTTコムエンジ・味の素がアジア・アフリカで取り組むソーシャルビジネス〜」を開催しました!

11月28日、NTTコム エンジニアリング株式会社(以下コムエンジ)の飯田 健一郎代表取締役社長、味の素ファンデーション(以下TAF)の宇治 弘晃さんをお招きし、「これからのSDGsの実践と、企業人だからこそできること」をテーマにイベントを実施しました。

SDGsアクションプログラムとは…
NTTコム エンジニアリングは、「社会課題解決に向けた取り組み」として弊団体と連携し、2021年10月よりICTを活用したグローバル教育改革や途上国のソーシャルビジネスを推進しています。アクションプログラムメンバーは、就業時間のうち約2割を本活動にあてることができ、ネパール・マラウイへの渡航では、現地の課題調査やビジネスづくりを実践。これまで、「日本とネパールをつなぐ教育事業」や「ネパールのゴミ問題の解決」「マラウイの栄養状態の改善」など、幅広いテーマで取り組んできました。2023年10月からは、第3期となるプロジェクトがはじまっています。

味の素ファンデーションとは…
味の素ファンデーションは2017年より、「食と栄養」の社会課題解決に特化した事業運営をおこなっています。その活動範囲は、南米・アジア・中東・アフリカなど幅広く、「食と栄養」に関して現地の人が抱えているニーズを調査・解決に向けた手段を多くのセクターと連携して生み出し続けているのが特徴です。Colorbathも、味の素「食と健康」国際協力支援プログラムの採択を受け、アフリカ・マラウイでの、妊産婦・乳幼児の栄養改善分野で活動をともにしています。

まずは、コムエンジの飯田さんから自己紹介をしていただきました。

その中で、「失敗」をあってはいけないこととして捉えるのではなく、自らの糧にしてきたというお話が。

また、社員の成長につながることに積極的に取り組んでいきたいとも話されていました。

Colorbathスタッフも9月に飯田さんと一緒にマラウイに渡航しましたが、社員の方々と一緒に現地のホームステイを楽しむ様子に、コムエンジが「SDGsアクションプログラム」に取り組む続ける理由があらわれていると感じました。

参加者の方からも、具体的な取り組みに関してだけではなく、飯田さん自身が海外に行って感じたことや、日本社会全体に関する問題提起などもあり、冒頭から活発な対話が交わされました。

後半は、NPO法人Colorbath代表の吉川、またTAFの宇治さんも交えたクロストークの時間に。

宇治さんからは、コムエンジさんの取り組みに対して「素晴らしいことだと思う」とコメントがあり、また「ただ、どうしてもリスクを取り除こうとしてしまう特徴が日本の企業にはある。」という提言も。

吉川からは、「仮説をもつのはいいが、その仮説が正しいことを検証しに海外に行く、となるとあまり意味がない。どうすればより効果的な海外渡航プログラムができるか」という問いかけもあり、さまざまなアイデアが出てくる時間となりました。

参加していて感じたのは、登壇者のおふたり、そしてColorbathが企業とコラボして取り組むプロジェクトの共通点は、「あるもの」に注意を向けているのではないか、ということ。

海外での研修や事業開発などは、「ないものを埋める」「危機感を乗り越えるために施策として打つ」といった文脈で語られがちです。

しかし、私たちがコムエンジさんやTAFさんとの協働で日々実感しているのは、そういったものを超えた人と人とのつながりの豊かさや、海外で事業づくりをおこなう可能性や魅力。

このイベントを第一歩として、今後も多くの企業や個人とともに、挑戦のきっかけを生み出していきたいです。

次回イベントのご案内

味の素の世界進出に貢献してきた、味の素ファンデーションの宇治弘晃さんをお招きし、世界で活躍するためのマインドセットや、日本企業が海外に事業展開するメリットについて語り尽くします。

東京での対面開催で、懇親会も実施します。興味のある方はぜひご参加ください*