12月23日、周南公立大とネパールの日本語学習者との交流セッションが行われました。
周南公立大学の地域ゼミでは、周南地域の課題を取り上げ、その解決を目的とした課題解決型実習(PBL)が取り入れられています。
その主な取り組みは、日本に住んでいる外国人の方々にむけた「外国人のための生活ハンドブック」をやさしい日本語版として編集することです。
公立大の学生・ネパールの日本語学校に通う学生の両者にとって、お互いの生の声に耳を傾け、コミュニケーションのとり方について理解を深める時間になっています。
積み重ねの中で見えてきた、新たな「気づき」
今回も、前回と同様、公立大の学生とネパールの学生がブレイクアウトルームに分かれて交流を開始。
フリーテーマだったため、
「地震が起きた時にはどうする?」「交通機関の使い方」といった実用的なものに加え、「日本にある変わったカフェ」のようなユニークなものも。
発表するスライドに画像を多く使ったり、単語ごとにスペースをあけて文章を書いたりと、わかりやすく伝える工夫が多くみられました。
また、前回の交流に比べ、ネパール人学生の笑顔が多くみられたことも印象的でした。
カメラを持って部屋の外を映したり、積極的に質問したりと、話しやすい雰囲気づくりにお互い気をつけている様子からは、日本とネパールの間の絆が深まっていることを実感することができました。
今後に向けて…
今回で、周南公立大とネパールの交流はいったん最後。
後日、Colorbathスタッフが、ゼミ活動を担当されていた先生とお話しさせていただきました。
公立大の学生さんたちは、回を重ねる中で、「なぜ伝わらないのか」を冷静に分析。ネガティブに捉えるのではなく、前向きな改善につなげていく姿勢が見られたそうです。
一方で、「生活ハンドブック」の改善については、そもそも前提としている文化が違うことから、ただ噛み砕いて言葉を変えるだけではなく、日本側がネパールの生活を知ることが必要だという観点も。
「山口県に、海外の人が来たいと思ってもらえる環境・来て、暮らしやすいと思ってもらえる環境を整えたい」という先生自身の熱い思いから始まった今回の取り組み。
今後の広がりが、ますます楽しみになりました!