10月20日、周南市立富田中学校と、ネパール・サンスカールをつなぎ、Web交流プログラム「DOTS」を実施しました。日本・ネパールそれぞれの伝統芸能が披露され、お互いの国の文化に触れることができた交流でした。
富田中の生徒による神楽披露
最初に、富田中から「三作神楽」の説明がありました。
三作神楽とは、山口県周南市和田地区に約1300年前から伝わる国指定重要無形民俗文化財。凶作による飢饉に襲われた際、五穀豊穣と疫病退散を祈願した際に奉納されたのが、その起源です。
担い手不足が課題となる中、今年6月に保存会のメンバーが「神楽クラブ」の創設を呼びかけました。歴史をつなぐ努力が、世代を超えて続いています。
三作神楽とその継承について、詳しくはこちらの記事をご覧くださいhttps://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20210602-OYTNT50066/
伝統衣装に身を包んだ生徒たちの姿に、期待が高まります。
「がんばります!」と気合を入れて、演舞がスタート。
神楽を演じたのは、「神楽クラブ」に所属する生徒20名。
それぞれ「太鼓」「笛」「鉦(かね)」「踊り手」などの役割を務め、息ぴったりな舞台を作り上げました。
演舞が終わると、ネパールからは「beautiful!」「amazing!」などの声が上がり、続いて「音楽も踊りも素晴らしかった。ネパールにも収穫を祝う踊りがあるから、日本の踊りを見れて嬉しかった。」と感想を話してくれました。
心から楽しんでいるその様子に、富田中の生徒も嬉しそうでした。
ネパールの伝統的な踊り「Kauda」
続いてネパールの生徒4人が披露してくれたのは、「Kauda(コウダ)」という踊り。少年少女が楽しい時間を祝うためのもので、グルン民族が踊り継いできたものです。
赤を基調とした華やかな衣装をまとい、音楽に合わせて踊りを披露してくれました。
富田中の生徒からは、「リズムに乗っていて、見ていて楽しかった!」「衣装もカラフルできれいだった!」などの声が上がりました。
先生方含め、とても感動した様子でした。
最後に笑顔で集合写真を撮影し、温かい雰囲気の中交流を終えました。
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生徒たちにとって、教科書などで「伝統芸能」を学ぶのとはまた違う、濃密な経験になったのではないかと思います。
リアルタイムでお互いの文化に触れ、感動を共有できた1時間でした。
Web交流プログラム「DOTS」では、これからも様々な形で、日本と世界の教室をつなぐ「きっかけ」を届けていきます!
次回のレポートも、ぜひ楽しみにしていてください!