兵庫県立御影高校で探求学習プログラムを実施しました!

2023年11月から12月にかけて、Colorbathの椎木睦美が、兵庫県立御影高校・総合人文コース1年生向けのワークショップを実施しました。

今回のテーマは、「ネパール産のコーヒーの魅力を、日本の高校生に伝えよう!」

プロジェクトについて理解を深めた上で、グループごとに自分たちで宣伝や商品開発のアイデアを出し合い、先輩である2年生に発表しました。

3回に分けたワークショップの様子をご紹介します。
生徒たちの「わくわく」が、みなさんにも伝わりますように。

第1回 【知る】【ふれる】ネパールコーヒープロジェクトってなんだろう?

報告:山口愛夏(Colorbathインターン生)

11月6日、兵庫県立御影高校の1年生に向けて、講演&ワークショップを実施しました。

今回から3度の授業を通して、「日本の高校生にネパールコーヒーの魅力を届けよう」を探究のテーマとし、生徒たち自身でネパールのコーヒー豆を使った商品を考え、そのブランディングを同校の2年生に向けて行います。

第一回目である今回は、ネパールのコーヒー豆がどのように生産され、消費者に渡るまでどのような人たちが関わっているのかを学び、実際に商品の案出しを行いました。合間には、実際にネパールのコーヒーを日本のスーパーで売っているインスタントコーヒーと飲み比べる試飲も行いました。

また、具体例として、実際に私たちが行なっているSNSを使ったブランディングについても話させていただきました。高校生にとってコーヒーはまだ身近なものではなさそうでしたが、どうすれば高校生が買いたくなるのか、手に取りたくなるのか、グループごとに活発な意見交換が行われており、最終的にどのような商品に決まるのか楽しみです。

御影高校の卒業生でもあるわたしは、現在、ネパールコーヒーの魅力を伝えるInstagramの運用を担当しています。今回は椎木さんと一緒に、授業に参加しました。
1つのアカウントをチームとして運用する難しさや楽しさ、コンテンツの質を高めて行ったり、分析ツールを使いこなしたりする面白さについて共有したところ、興味を持ってきいてくれる生徒さんが多くうれしかったです。(山口)

第2回 【みえる】アイデアを磨き上げるには?

報告:椎木睦美(Colorbathスタッフ)

11月2日、第2回を迎えた今回の授業は、前回からの中間発表という位置づけでした。

8つのグループに分かれて活動してきた内容や、各グループがどんな商品アイデアを具体化させたかを発表。商品アイデアの中には、コーヒーの苦味が苦手な高校生のためにたい焼きやパフェといったスイーツ商品の提案や、勉強に集中するための眠気覚ましとしての香水、ネパール自体が岩塩や温泉も有名であると着目したチームはコーヒーの炭酸入浴剤など、さまざまなアイデアが紹介されました。

この日は、Colorbathのデザイナーである新井さんも一緒に授業を行い、後半には、商品をこれからさらにブラッシュアップしたり、多くの人に届けるための「デザイン思考」の考え方や「ブランディングとマーケティングの違い」について、有名企業の事例をもちいながらお話いただきました。

商品のプロトタイプだけでなく、実際にインスタを用いた紹介ページを作成するところまで取り組むこの授業。次回の最終品評会が楽しみです。

第3回 【挑む】どきどきの発表。その先に見えてくる世界。

報告:櫻井かおり(Colorbathスタッフ)


12月14日、ついに最終発表会の日になりました。

最終準備の様子をのぞかせてもらうと、どの班も時間ぎりぎりまで、試作やスライドの改善、原稿の読み合わせなどに熱心に取り組んでいました。



今回の発表は、後輩である1年生が、先輩である2年生にみてもらうという形式。

とても緊張した様子でしたが、2年生にもコーヒーの飲み比べをしてもらったり、後輩へのアドバイスを伝えてもらったりしているあいだに、少しずつ心の準備ができていったようでした。

また、今回は、オリジナルの「評価シート」を導入。



「商品を届けるターゲットは明確になっているか」
「新規性や独自性(類似した商品やサービスと比較して)があるか」


などの観点を伝え、コメントや評価をするときの参考としてもらいました。

いよいよ発表がスタート。

コーヒーを活用したお菓子やドリンクづくりに取り組んだ班や…

キャンドルや入浴剤など、「飲む」「食べる」以外のアプローチを模索した班、

さらに、コーヒーをテーマにしたイベント空間などのユニークな案も!

発表の仕方も、実際に体験してもらったり、動画や3Dデザインを取り入れたりと、わかりやすく理解ができる工夫が詰まっていました。

また、「どう広めるか」も重要な話題になった今回、さっそくインスタのアカウントを作成し、高校生向けにインパクトがあるかどうか実証した班も多く、行動力に驚かされました。

2年生からの鋭い質問も寄せられ、大盛況となった1時間。

最終結果は、以下のようになりました。

「高校生にバズるで賞」
コーヒーをテーマとしたイベントを発案した「コーヒーラボ」チーム

「ネパールでバズるで賞」
ネパールの伝統的なお菓子ジェリをトナカイの耳にみたてたスイーツ「トナジェリ」チーム

「Colorbathと連携しま賞」
コーヒーの香りやデザインを生かした商品開発を目指した「アロマキャンドル」チーム


御影高校とは、今後も授業や探究学習などのつながりを通して連携を深め、生徒のみなさんのアイデアを活動にどんどん活かしていきたいと思います!

どの班のプレゼンも、実演やきいている人への問いかけ、工夫の凝らされた写真など、とても濃い内容で印象的でした。ぜひ一緒に商品開発したい!というものもたくさん。私たち自身、たくさんのことを学ばせていただきました。
生徒さんたちのアイデアは、ネパールコーヒーブランド「Himalayan Luxury Beans」のインスタグラムでも紹介しているので、ぜひのぞいてみてくださいね。(櫻井)