2月7日(火)夜、第5回「世界とつながる教室のつくり方〜DOTSセミナー〜」を開催しました。
Colorbathが2012年から取り組む「DOTS」は、日本とネパール・マラウイの3か国をつなぐオンライン交流プログラムです。
未知なる国とのつながりを通して、生徒たちのみえる世界をひろげ、新たな一歩を踏み出すきっかけづくりをしています。
Colorbathは、カリキュラムづくりから当日の通訳、事後の振り返りまで、細やかな対話を大切にして授業実践者である先生をサポート。
また、2021年からは定期的に、DOTSに取り組む先生、DOTSに関心をもつ先生をつなげる対話の場「DOTSセミナー」を開催してきました。
今回のテーマは「海外の先生とつながろう」。
マラウイからDOTSコーディネーターの務めるウォンガニ先生と中継をつないでお話ししたほか、
後半はさまざまなカタチでDOTSに関心を持ってくださった方と教育についての対話を行いました。
写真付きでレポートします*
ウォンガニ先生との交流
マラウイはお昼の13時。快晴の中、ウォンガニ先生が登場しました。
学校の仕組みや施設、進級の仕組みなど、日本とマラウイの教育の「違い」から会話はスタート。
だんだんと現地の教育局で、オンライン交流も含めた先生のマネジメント・研修などを担うウォンガニ先生の話から、二つの国の共通点もみえてきます。
海外とのオンライン交流をするにあたりポイントになるのが、
①ICT教育の普及
②多様な英語に触れる機会
③異文化交流の要素
の三つ。マラウイの教育現場でも、さまざまな視点からこの3つが求められているため、オンライン交流を通して一つ一つの解像度を上げていくプロセスは、とてもやりがいのあるものなようです。
そしてこの要素は、日本の教育現場にも共通するものでもあります。
参加者からもどんどん質問が飛び出し、充実した時間になりました。
先生だからこそみえる「変化」
後半は、2年近くDOTSに取り組んできた先生、これからDOTSをやりたいと考えている先生、オンライン交流に関心を持っている大学院生、Colorbathスタッフなど、多様なカタチでDOTSと接点を持つメンバーで対話を行いました。
先生方が経験した具体的なエピソードをもとに話すからこそ、それぞれの立場で「何ができるか」じっくり考える機会になります。
ほんの一部ではありますが、こんなトピックを扱いました。
・「事前準備」と「見守る」のバランス
先生側が自分と向き合うことはもちろん、生徒の小さな主体性を発見して後押しすることや、先輩が後輩をサポートしやすい環境をセッティングするなどの工夫も大切。
・「沈黙」に対する姿勢
沈黙や、反対に盛り上がりすぎてマラウイ側の子どもたちを置いていってしまったとき。
大人がコントロールするのではなく、生徒たち自ら声を掛け合って解決した場面が、いままでいくつもありました。
さらに「沈黙」に対しては、「そもそも悪いものではなく、あって当たり前のもの」という学びになるとさらにいいね、という話になりました。
5回目を迎えたDOTSセミナーは、先生方がグローバルに関わりあい、サポートしあい、お互いに後押ししながら「世界とつながる教室づくり」をしていく未来がくっきりと見えてくる、そんな時間になりました。
次回もとても楽しみです。