12月5日、山口市立柚野木小学校とマラウイ・カプタ小学校をつなぎ、Web交流プログラム「DOTS」を実施しました。
柚野木小からは3人、カプタ小からは10人の子どもたちが交流に参加しました。
柚野木小の生徒たちが交流になれていることもあり、始まりはそれぞれの自己紹介をしながら、好きなものを聞いたり、伝えたり、和気あいあいとした雰囲気に。
そして、柚野木小が用意していた遊びの一つは、「フィッシュフィッシュ」という縄跳びでした。
柚野木小から縄跳びの紐が出てくると、カプタ小の子どもたちも「あるよ!」と言わんばかりに紐を出してきて、跳んで見せていました。
一人で跳ぶのは「スキッピング」、回す人がいて跳ぶのが「フィッシュフィッシュ」と呼ぶのだとマラウイの子どもたちの解説とともに、さっそく実践。マラウイの縄跳びはなかなか縄を回すスピードが速く、さらには跳びながら回るといったものでした。
これを受けて日本側もスピードを上げた縄跳びを披露。うまく跳べた時に「上手!」とお互いを褒めていました。
もう一つ、柚野木小が用意していた遊びは、お題を10秒間で絵に書き、それを当てる、というゲーム。
柚野木小の子どもたちが最初にお手本を見せてくれました。マラウイ側が絵を書く番になると、最初の一人は恥ずかしがってなかなか決まりませんでしたが、一人書いてしまえば、次からはみんなやりたがり、お互いに楽しんでいました。
最後には、マラウイのダンスが得意な子どもがマイケル・ジャクソンのムーンウォークを披露!柚野木小の子どもと先生も踊りを見せてお返ししていました。
柚野木小とカプタ小の子どもたちは、決まったメンバーで交流していましたが、今回はマラウイ側に初めて日本人と話す子がおり、彼女が最後の感想の際に、「忘れられないような思い出になった」とコメントしてくれました。
この交流中で私が印象的だったエピソードは、日本の子がカプタ小の子に「鉛筆は何本持っているの?」という質問から生まれたやり取りです。カプタ小の子どもたちは「1本!」と答え、日本はどうなのか気になっていました。質問してくれた柚野木小の子どもが自分は4本持っていることを伝えると、カプタ小の子たちは「4本も鉛筆もってどうするの?」と。「スペアーだよ(日本)」「へーー!!笑笑(マラウイ)」と、マラウイからは笑いが生まれていました。
1本と4本。その量の違いが明らかになる時、私は少しひやりとしました。「物質的な豊かさの違い」に日本の子も、マラウイの子もどんな反応を示すのだろう…と。ただ、マラウイ側の「4本?そんなにいる?」といった反応に、「豊かさ」とその中でも「何が大事か」をふと考えさせられた一場面でした。
子どもたちの世界が少しずつ広がっていくことを願わずにはいられません!