6月20日(火)、日本で働くITエンジニア、サジャンさんを囲んだ座談会を実施しました。
当日は、日本語教育に関心のある人を中心にご参加いただき、サジャンさんのプロ意識、そして、国籍関係なくともに働き、生活していくこれからの未来像にふれる90分となりました。
「突然日本に…」サジャンさんが日本に来た理由
サジャンさんはもともと、ネパール・イギリスでITエンジニアになるためのスキルを磨き、ネパール国内の企業で働いていました。子どものころからコンピューターが好きで、いつかは大企業のエンジニアになりたい、と一生懸命勉強していたそうです。
そんなサジャンさんに転機が訪れたのは、2017年。
日本の複数の企業がネパールで実施したセミナーでオファーを受け、大阪にあるIT企業に入社が決まります。
お仕事自体は英語でもできるものの、日常生活の面で苦労したのは、やはり日本語。それでも独学で勉強し、現在に至るまで6年間、日本で働き続けています。
「同じ道を目指す後輩に伝えたいアドバイスは?」という参加者からの質問には、
いちばん大事なのはエンジニアとしてのスキル。そして、日本の規律やルールなどを守ることも大事だと思う。あとは、特にマネジメントや交渉をやりたいと思っているなら、日本語もできた方がいい。
と回答。
現在はマネージャーとして、国内外にいる日本人・ネパール人と一緒に仕事をしているサジャンさん。日々、新しい学びや努力を続けています。
一人の人間として、友達になる
最後にサジャンさんは、日本人とネパール人が友達のような関係性になるためのコツとして、
それは、本音を話すこと。
と、シンプルに答えていました。
日本とネパールでは、似たところもありますが、当然違いもたくさんあります。
その違いを受け入れるだけではなく、お互いに「不思議だな」「ちょっと嫌だな」と思ったことも、率直に打ち明ける。その上で、ともに働き、生活していくためのルールや共通言語をつくっていく。
参加者のみなさんにも、90分間サジャンさんとじっくり話す時間を通して、コミュニケーションの大切さが伝わっていればうれしいです。
Colorbathでは今後も毎月、在日外国人を一人ずつ招き、お話をきくオンラインイベントを実施していきます。次回の開催もお楽しみに。