【マラウイにおいしい!を届ける】「途上国の栄養改善と私の生き方」を開催しました。

9月26日、Colorbathがマラウイで行う栄養改善のプロジェクトをテーマにしたオンラインイベント「途上国の栄養改善と私の生き方」を開催しました。

前半は看護師、JICA海外協力隊、NGO現地駐在員を経て現在マラウイプロジェクトに関わるColorbathスタッフの池邉が自身のキャリアやプロジェクト内容について話し、後半は参加者の皆さんとの対話をしながら今後のプロジェクトの在り方を考えました。

オープニング

Colorbathのイベント恒例の自己紹介からスタート。

今回のイベントは、日本国内だけでなく、マラウイやガボンといった世界各地の皆さんから参加申し込みをいただきました。自己紹介では、なぜこのイベントに参加したかをお話していただいたのですが、その理由も様々で、多様なバックグラウンドを持った人との関わりが持てるのもColorbathのイベントの良さなのではないかと感じました。

団体紹介

参加者の中には今回初めてColorbathを知ってくださった方も。

事業や理念を簡単にお話しました。

スタッフ・池邉のこれまで

いよいよイベントのメインテーマへ。

今回の登壇者である池邉は、これまでに看護師、JICA海外協力隊、NGO現地駐在員を経て、Colorbathへ参画。現在は島根県のダイビングショップの店員の顔も持っています。

このようなキャリアを選択した理由やきっかけをお話します。

高校生のころ当時の恋人に振られたことをきっかけに生きる意味を考えるようになったという池邉。人の役に立ちたい、アフリカに行きたいという想いから看護師の道を選びました。病棟で患者さんから、動けるうちに動いた方がいいという言葉をかけられたことから、いつかやってみたいと思っていた国際協力に向けて行動を開始したそうです。

オーストラリアでのワーホリや世界各地をめぐる旅行で様々な経験を積み、満を持して海外協力隊へ参加。マラウイで衛生改善や感染症予防啓発活動に取り組みました。

2年半の隊員生活を経て帰国するも、マラウイと日本のギャップに戸惑い、もう一度マラウイに渡航することを決意。NGOの駐在員として栄養改善や農業支援に取り組みました。

マラウイで生活する中で、環境破壊とごみ問題が気になっていたことから、SDGsへの関心や大好きな海にもっと関わりたいと思い、帰国後はビーチクリーンの活動をしていたそうです。そして、地元の良さを伝えたい、環境に関心を持つ人を増やしたいという想いからダイビングカフェで働くことを決めました。それと同時進行で、リモートワークでプロジェクトに関われるColorbathにも参画。ソーラーボイラープロジェクトで環境にも目を向けた栄養改善、衛生改善に取り組んでいます。

池邉は、

現地の人に伝えたい気持ちを大切にコミュニケーションをとること。
自分の当たり前は現地の人の当たり前ではないこと。
自分の想いを叶えられるのは自分だけだということ。
日々感謝、そして楽しむこと。

これらをモットーに生活しています*

Colorbathが行うマラウイでの活動

ここからはColorbathがマラウイで取り組んでいる栄養改善プロジェクトを詳しく説明しました。

マラウイでは、食材バラエティの少なさ、栄養バランスの偏りといった栄養面での課題が数多くあります。また、妊婦が出産前の1か月をヘルスセンターで過ごすという決まりがあり、そこでの食べ物は妊婦やその家族が用意する必要があるので新鮮で栄養豊富なものが手に入りにくく、栄養バランスが偏ってしまいます。プロジェクトを行うマニャムラ地区の妊婦の栄養調査では、以下のレーダーチャートのような結果になり、乳製品やビタミンAが豊富な野菜・果物の摂取量が特に少ないことが分かります。

これらの課題の背景には、人々の栄養に関する知識が不足していることがあり、私たちは様々なアプローチで改善に向けた取り組みを行っています。

主な取り組みは以下の通りです。

・食糧支援ではなく、現地の人が持続的に行っていくことができる教育システムを構築
・活動推進のために、調理器具としてのソーラーボイラー*をコミュニティに導入
・妊婦健診や乳幼児健診にてバナーや動画を用いた栄養指導
・バランスよく栄養が取れる料理を調理実習で紹介

今後も現地住民やパートナー団体の皆様と協働し、取り組んでいく予定です。

※ソーラーボイラープロジェクトについて詳しくはこちら

参加者の皆さんとの対話

後半は、参加者の方からいただいた質問に答えたり、池邉が提示したテーマについて参加者の皆さんのご意見を伺ったりする時間を取りました。

・池邉が考える途上国の栄養改善の意義
・栄養改善活動に対する現地の人の反応
・今後どのような活動をすれば、より多くのマラウイアンの食卓に野菜やタンパク質を届けることが出来るのか
・ソーラーボイラーで作れる料理のアイデア

など話題は多岐にわたり、学びの多い時間となりました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!