令和6年度 EDU−Portシンポジウムに参加してきました!

3月4日、都内の全国都市会館にてEDU−Portシンポジウムが開催されました。文科省が主催となって取り組む「EDU-Portニッポン」とは、官民協働のオールジャパンで取り組む「日本型教育の海外展開」を推進している事業です。

Colorbathは2019年度に、本事業にパイロット事業として採択され、そこから調査事業や応援事業として日本・マラウイ・ネパールでの活動を行っています。今回のシンポジウムのテーマは「アフリカにおける日本教育のさらなる展開に向けて」ということで、事業実施機関だけでなく、一般参加者の方々も含めると約150名が集う機会となりました。

横の繋がりを広げ、深める時間を届ける

今回わたしたちは、シンポジウム前に実施される「事業実施機関交流会」のモデレーターを努めさせていただくことになり、那波多目と椎木を中心に約1時間の会を行いました。

交流会には、企業や大学、NPO法人等、多様バックグラウンドの14機関から約30名の方が参加しました。
冒頭、EDU-Portを主催する文科省大臣官房国際課の担当官よりご挨拶をいただき、その後、名刺交換と各グループに分かれての交流を行いました。

今回の交流会は、EDU-Portニッポンの採択を受けた企業や団体からの「同じ教育事業に取り組む機関同士で横のつながりをつくり、連携を深めたい」という声を受けて企画されたものでした。

EDU-Portニッポンの採択を受けている企業や団体は、育事業や教育コンテンツの海外展開に取り組んでいますが、文化やルールの違う国で事業を展開していくということは容易なことではありません。それぞれに向き合っている課題があり、同じく海外で奮闘している方の話を聞きたいというニーズは、多くの機関さんが持っているようでした。

海外での事業展開がチャレンジングであるということは、私たちも日々感じているところで、交流会をきっかけに新たな関係性が生まれ、今後につながるヒントを得てほしいという想いで、交流会を進行。
限られた時間の中ではありましたが、短い時間の中でも充実した会にできるよう、参加者全員で交流会のゴールについての目線合わせをしたり、話しやすい環境づくりをしたりするなど、今回私たちが工夫していた点をみなさんに楽しんでいただけてよかったです。

交流会実施後には、今後もこうした機会があると嬉しいという声も聞かれて、私たち自身、今回のことを機に、同じ教育分野でチャレンジをしている企業や団体の方との連携を深めたいと感じるようになりました。

オールジャパンで日本が持つ価値を世界に届ける

交流会後のシンポジウムでは、文部科学省やJICA、EDU-Portニッポンの採択を受けた企業や団体の方からの講演や事例紹介が行われました。その後、パネルティスカッションやポスターセッションに移り、Colorbathも様々な機関の方々と意見交換をさせていただきました。

交流会からシンポジウムまでを通して、企業や団体、そしてEDU-Portを主催している文部科学省の担当者の方々も含め、横の連携を深めること、そして、日本の教育分野が持つ価値を世界に届けていくことの重要性を強調されていました。一方で、フラットに意見を交わし、実際に連携をカタチにするにあたっては、ハードルを感じている方々も少なくないように感じました。

私たちも、日々現場での課題と向き合いながらネパールやマラウイでの活動を続けていますが、課題を乗り越えていくためにも、いつも多くの方々と連携をさせていただいています。今回のシンポジウムを経て、もっと自分たちが貢献できることがあるのではないか、こうした連携の輪をより広げていきたいと、強く感じる機会になりました。

これからも、機関や業界の垣根を超えて新たな価値を創出できるよう、オールジャパンで日本が持つ価値を世界に発信できるよう、いろいろな方々と連携しながら、明るい未来をつむいでいければ嬉しいです。

(Colorbathスタッフ:那波多目、椎木)