
1月22日、2025年最初となるDOTSセミナー「兵庫県立御影高等学校文理探究科生徒による「探究授業 EXHIBITION」」を開催しました。
2022年より取り組んできたDOTSセミナーは、当初、国際交流に取り組む先生方が、ノウハウをシェアしたり、都道府県をこえてつながることができるきっかけを届けることを目的としていました。
今年は、このセミナー自体に参加できる枠を教育関係者の方々のみと限定するのではなく、テーマに関心をもった中学生や高校生、保護者や一般の方々にも楽しんでいただけるような企画をお届けしていきます!
「探究テーマ」がさらに深まる「探究時間」
Colorbathでは、これまで約4年間、兵庫県立御影高等学校にて、橋本先生と共に探究授業を行ってきました。
今年度は、文理探究科の生徒さんと共に、新たに立ち上げた我々の新ブランド「THE AU」を題材にしながら、「どうすればこのブランドをより多くの高校生に広めることができるか」をテーマに、ネパールのコーヒー、または廃棄されるスパイスを活用した企画・商品提案を品評会として行いました。
実際にテーマをお伝えしてから品評会まで、約1ヶ月と短い期間ではありましたが…テーマやTHE AUのコンセプトに基づいた企画・商品について全8グループがそれぞれの案を提示。
今回のセミナー前半では、その中でも品評会にて賞を受賞した4つのグループが実際に発表を行いました。

出席者の中には、御影高校の文理探究科に興味をもっている中学生の方や保護者の方も参加してくださいました。
Zoomウェビナーにて堂々と発表する御影高校の生徒さんの様子をみて、出席者の方からは…「丁寧に受け答えをする高校生の姿がとても好感を抱いた」というコメントや、「コーヒーの香りをキャンドルに活かそうとおもった理由は?」「アイマスクの香りの持続はどれぐらい続きますか?」など、実際に商品に対する質問などもあり、御影高校の生徒さんとのやりとりによって、学びがより深まる時間となりました。
御影高校の探究授業の魅力とは?
セミナーの後半には、ウェビナーから双方向で対話ができる通常のミーティング形式に切替、教育関係者や教員を目指している大学生の方々と共に、橋本先生との対話を深めながら実際の生徒さんの発表会までに至る授業背景や取り組みの様子についてざっくばらんにお話ししました。
御影高校ならではの探究授業の魅力を探るべく、橋本先生に「探究授業やテーマを設計するときのモットーや橋本先生ご自身が大切にしていることはなんですか?」という問いを投げかけてみたところ…
「大人も楽しめるカタチにしていく」という答えが。
「大人が楽しめないと子ども楽しめない」ということは他の先生方とも常々共有されている考えであり、「こうしたら子どもたちがもっと楽しめるのでは?」とか「こうやったらやってる子どもたちも楽しいし、聞いてる大人たちも楽しそうだよね!」など…どうやったらその授業やイベントがより楽しいものになるか、を先生同士でもよく対話されているとのことでした*

「楽しいな〜と思えることでないと、子どもたちには伝わらない」そう話す橋本先生の表情が、とてもイキイキされている姿も印象的でした。
生徒さんと一緒に、先生方もワクワク活き活きしながら共に学び、生徒さんを通して探究していることもまた、御影高校の魅力のひとつなのかもしれません。
これからの探究授業
参加者の方との対話で生まれた、来年度やってみたら面白そうな探究授業。それは、企画した商品を実際に自分たちの手で販売してみるということ。
商品案を企画し提案するだけでなく、実際に試作品を作ってみたり、試食や試用してみては、改善して…その商品を一般の方に届くような場で販売してみる。このプロセスにこそに、様々な教科での学びをつなげるだけでなく、いろんな人のアイデアや知見を織り交ぜてゆく、という協働の大切さも体感することができます。
今回の「DOTSセミナー」では、生徒さんによる発表から、橋本先生との対話を深めることによって、これからのさまざまな探究授業の“あり方”もみつめることができました。
これからのDOTSセミナーも、より多くの人に参加していただき、つながりを広げ、対話を深めることで、新たなカタチづくりのきっかけとなればいいなと考えています。
(Colorbathスタッフ:椎木)