文:colorbath 小川智弘(関西外国語大学3年)

Educators Innovation Lab(EIL=エイル)は、学校の先生たちが学校の境界を越え、様々なセクターの方々とともに、社会の課題解決に向けたプロジェクトに取り組む実践型ソーシャルコミュニティです。

第2回EILプレイベントを1/23にオンラインにて開催しました。今回はゲスト講師として、株式会社アーテックの代表取締役社長の藤原悦社長をお招きし、「プログラミング教育と学校の未来を考える」というテーマのもとお話しいただきました。

今回は20名ほどの方々にご参加いただきました。

藤原社長のご講演のあと、前回同様、ブレイクアウトセッションを利用し、参加者の方々と意見交換をし、より深い話をすることができました。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。(前回の記事はこちら

【ゲスト講師】藤原 悦 氏 / 株式会社アーテック 代表取締役社長
1970年生まれ、兵庫県出身。大学卒業後、1994年、新卒で株式会社アーテックに入社し、教材営業部に配属。2004年、事業部がアートテクノ事業部と教材事業部に分かれた際に、教材事業部の責任者となり、事業拡大をけん引。2013年、代表取締役社長に就任し、現在に至る。

イベントの中で議論されたことを、一部ではありますが紹介します。

2020年より、プログラミング教育が小学校で必修に!?

アーテック・藤原社長によるプレゼンテーション

日本と海外を比べると、日本は創造力を育む機会が乏しいそうです。

物事を論理的に学ぶということが主流な教育の日本に対して、海外の教育は生徒各々が創造力を活かし、解き明かす学びを楽しんでいます。

そんな中、日本の教育において大切になってくること、それは「学習を楽しむこと」と藤原社長はいいます。

そしてついに日本でも、2020年より小学校教育においてプログラミングが必修化されました。

実は海外ではプログラミング教育は2000年くらいから導入されており、日本と海外の教育は格差が生まれてるそうです。

実際にプログラミング教育ではどのようなことをするのか?

プログラミング教育では、例えば、生徒個人が思い描いたロボットなどを作ったりします。

プログラミング教育の最大の特徴として、ものの仕組みを考えることができ、生徒個人が思い描いた多様な作品と直感的に生み出せ、短時間でものをを作る楽しさがわかります。

その中から、「論理的な対話力」「論理的な思考力」「論理的な問題解決力」を培うことが可能になります。

プログラミング教育では、トライ&エラーが重要で、そこから学びを深めてもらうことが大切になります。

そんな中、株式会社アーテックは、海外との差別化を図り、シンプルで扱いやすいプログラミング教材を開発しました。

アーテック社が開発するプログラミング教材(HPより引用)

そしてこれこそが、日本のプログラミング教育の特徴となり、株式会社アーテックは世界でも注目されています。

実際に、大阪で日本の教材で世界の子どもたちが日本で競うという国際ロボット競技会の開催し、世界中から子供たちが参加したそうです。

株式会社アーテックが考える未来の大発明家を育てる本柱は、「自由度が高く、トライ&エラーが可能な製品」と「教育を支える人材育成システム」の2つ、とのことです。

日本のプログラミング教育においてこの2つが非常に重要になってくると、藤原社長は力説されていました。

今後の日本はどうなっていくのか?

2020年よりプログラミング教育が小学校で必修化され、今後の日本の教育は変わっていくと予測されます。

藤原社長は、今後の日本はどうなるかという質問に対し、「海外と日本の格差はもちろんあるが、平均的に教育を届ける日本の教育においては、これからの普及次第で日本の未来は明るい。」とおっしゃっていました。

しかしその中で課題点もあり、「与えられた枠では良いが、自らの体験が必要になってくる。」ともおっしゃっていました。

今後、日本の教育はどのように変化していくのでしょうか。

藤原社長、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

プレイベントは今回が最後です。

現在、EILの参加者によって、少しずつ活動が形づくられているところです。

今後は実践型コミュニティとして、EILによる活動を通じて発信していきます!

編集後記

今回このイベントに参加し、プログラミング教育がもたらす影響がどのようなものなのか想像しながら講演を聞いていました。

私が全体を通して考えたことは、これからの日本の教育では、創造性が重視されていくのかなと思いました。

今までは枠内のことを無難にこなすことが重視されているような気がしましたが、これからは生徒自身のイメージが大切になり、学ぶ楽しさを実感できるのではないでしょうか。

今回のイベントを通し、「プログラミング教育と学校教育」について深く考える事ができました。

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