9月6日、Colorbathの2人のスタッフが「アフリカと私」をテーマにアフリカでの仕事やキャリアについてお話しするオンラインイベントを開催しました。
多くの皆さまにご参加いただき、アフリカでの活動やソーシャルビジネスだけでなく、キャリアやこれからの生き方についても考える、学びの多い時間となりました。
自己紹介

Colorbathイベント恒例の自己紹介からスタート。
今回は高校生から社会人まで12名の方にご参加いただいたため、2つのブレイクアウトルームに分かれて行いました。
それぞれこのイベントに参加した理由や趣味などを話し、だんだんと緊張も解けてきた様子です。
団体紹介

参加者の中には今回初めてColorbathを知ったという方も。
私たちの簡単な事業内容の説明や団体名の由来、どのような想いを持って活動に取り組んでいるのかをお話ししました。
日本、ネパール、マラウイの3カ国で、教育、保健衛生、栄養、コーヒー生産など多岐にわたる活動をしている私たちの根底にある「想いをカタチに、未来をつむぐ」という精神を少しでも感じていただけたのではないかと思います。
代表 吉川の「アフリカと私」

ここからはColorbathスタッフがイベントタイトルにもあるように「アフリカで仕事を創る」というテーマでこれまで歩んできた道やアフリカとの接点をお話しました。
サッカー少年だった吉川は中学生の頃に遠征で訪れたブラジルで、途上国の貧困の状況に衝撃を受け、人の役に立つ仕事をぼんやりと目指すようになったといいます。しかし、具体的な仕事やアプローチは想像がつかず、大学に進学し、アメリカに留学。それでも自分に何ができるのか、どんな仕事につけば良いのかは分からなかったそうです。だからこそ、大学卒業後はひとまず就職して、スキルや力を付けるという選択をしました。
大手教育企業に就職し、会社員として仕事をする一方で、NPOの活動も並行して取り組むというパラレルワークを経て、現在は大手企業を退職し、Colorbathに専念しています。
最初にはじめた活動は、オンライン交流プログラムDOTS。活動の入口は「自分に出来ること」でしたが、周囲の人に伝え、実行していく中で、応援してくれる人や仲間があらわれ、大きくなっていきました。
はじめからビジョンをもっていた訳ではなくとも、ただひたむきに突き進む。そのうち、活動を続けていくためにはということを考えるようになり、事業として、ビジネスとして、現地での雇用を生み出し、持続可能にすることが必要だと思う。だから、売りたい人と買いたい人を繋ぎ合わせたり、これならマラウイでもできそうだということを考える。
このようにして今のような形に至ったということです。
スタッフ 椎木の「アフリカと私」

続いては、椎木がお話しました。
山口県で生まれ育ち、米軍基地があった関係で自然と海外に興味を持つようになったという椎木。関西の外国語大学に進学し、海外協力隊OGの先生と出会ったことが大きな転機になったといいます。その先生にどうやったら途上国で働いたり、関わったりすることが出来るのかと尋ねた際に、実際にフィールドに行ったことがないならまず行ってみなさいというアドバイスを貰ったことで、「とにかく動く」をモットーに長期休みにはインドやフィリピンでボランティアをする大学生活を送りました。そんな生活の中で感じた教育の大切さから、教員免許を取得し、教員になるか協力隊になるのか迷ったといいます。最終的に、協力隊になる道を選択し、新卒でマラウイ隊員として派遣されました。
マラウイでは、学校教育に携わり、教員研修や学校行事の運営を行いました。協力隊としての活動を
自分は現地の人に何かをしてあげたくて来た。けど、蓋を開ければ自分が外国人で文化にも不慣れ。逆に助けられることの方が多かったし、学ぶことの方が多かった。
と振り返ります。
帰国後、日本という国は本当に幸せなのか、海外を知ることによって先進国に暮らす人々がより良い未来を考えるきっかけになるのではないかと考えるようになり、その後の進路をNPOの職員に決めたそうです。
また、マラウイで出会った男の子が幼くして亡くなってしまったという出来事から、教育だけでなく、生活環境や生活基盤そのものも良くしていくことが必要だと考えるようになり、Colorbathのソーラーボイラープロジェクトに携わっています。
対話の時間
Colorbathイベント恒例の参加者の皆さんと対話をする時間です。
今回は、ブレイクアウトで吉川ルームと椎木ルームのふたつに分かれ、参加者の皆さんの意見を伺ったり、質問に答えたりしました。

・ソーラーボイラープロジェクトとはどういったプロジェクトなのか。
・大学卒業後の進路が決まったのはいつ頃だったのか。
・就活はどうしていたのか。
・協力隊から帰国後のキャリアに不安はなかったのか。
・様々な情報源に囲まれ、ひとつのテーマに関しても多種多様な意見に触れることがあるが、どの情報を信じていけばいいのか。
などなど話題は多岐に渡り、活発な時間となりました。
クロージング

イベントのクロージングは、学びのアウトプットです。
参加者の皆さんにイベントに参加した感想をお話して頂きました。90分という限られた時間ではありましたが、参加者の皆さんがどのような視点で捉え、どんなことを感じたのかを伺い、私たちスタッフも刺激をいただきました。
おわりに
このレポートを執筆しているインターン生の大友は、レコーディングを視聴という形だったのですが、オンライン開催ではありますが参加者の皆さんの熱量に心を動かされました。似たような志を持った方が集まり、つながって、もしかするといつかどこかで一緒に何かをするかもしれない、と考えると、夢が膨らみます。
皆さんのこれからを考えるきっかけになるようなイベントになったのではないかと思います。
ご参加頂いた皆さまありがとうございました!