6月22日(木)、「持続可能なコーヒープロジェクト」のこれからを考える、オンライン作戦会議を実施しました。当日は、国際協力に関心のある人、コーヒーに関心のある人、教育に関心のある人など、さまざまな方にご参加いただき、新たなはじまりにふさわしい盛り上がりとなりました。

ネパールの強みを活かしきる!「持続可能なコーヒープロジェクト」の特徴

まず最初に、吉川から、「持続可能なコーヒープロジェクト」のこれまでについて紹介がありました。

国土の約8割が山岳・丘陵地帯のネパールでは、とくに農村部において自給自足の生活を送っている家庭も多く、現金収入を得るために出稼ぎに行かざるを得ないケースも少なくありません。

そこで、私たちは2017年から、ネパールの風土にあったコーヒー栽培を通して、農家さんの副収入向上をサポートするプロジェクトを実施してきました。

苗の配布や専門家の派遣、農家グループで協働で使うことができる生産設備の建設などに取り組み、2020年からは、毎年2〜3トンの豆を日本に輸出。オンラインストアで販売しています。

また私たちは「ソーシャルビジネス」の考え方を取り入れ、現地のビジネスパートナーと共にこのプロジェクトに取り組んでいます。

一方的に金銭や技術を支援するのではなく、真に持続可能な活動をつくっていくことが大切だと考えているからです。

あらゆる角度から、未来につなげる作戦会議

後半は、参加者の人との本格的なディスカッションに突入。

今回は、「コーヒープロジェクト」に長年携わってきたスタッフはもちろん、昨年の10月に実施したクラウドファンディングを通して、日本とネパールをつなぐ仮想空間「シェアビレッジ」の村民になってくれた方、学校のプログラムでコーヒーを扱ってくれた方、農村部でのデジタル整備に向けてプロジェクトメンバーになってくれた方など、さまざまな関わり方をしているメンバーが一同に会し、対話する貴重な時間。

その分、

「もっと手に取りやすい形でネパールコーヒーを届けるには?」
「輸送コストを改善するには?」
「子どもたちにホンモノのSDGs教育を提供するには?」

など、本質的な問いやアイデアが多く寄せられました。

たとえば、昨年2つの学校で実施した「フェアトレード体験授業」について。地域でPTA会長を務めている方の熱い想いにふれると同時に、先生方の悩みであるプログラム開発の難しさ、保護者の方のニーズなどの意見も出され、「まずはプログラムの内容がわかるポスターをつくろう。そして、このメンバーで一緒に、全国の先生に魅力を語る説明会を実施しよう」という具体的なアイデアに結びつきました。

生産から販売、その活用まで、幅広い分野をカバーしているコーヒープロジェクト。
Colorbathスタッフの力だけでは、なかなか思い通りにいかないときもあります。そんなときに頼れる仲間としての、「シェアビレッジ村民」。とても心強く、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

今回のイベントは、あくまでスタート。

今後は、「discord」というコミュニケーションツールを使い、各テーマごとにメンバーを募って活動していきます。

このレポートを読んだみなさんにもぜひ、気軽に参加していただけたらうれしいです。

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