マラウイの布や小物

こんにちは!NPO法人Colorbathの中尾です。
先日1月5日(土)に「人生をもっとカラフルに!〜アフリカで活躍するNPO/NGOの働き方〜」を開催しました。

NPO法人Colorbathは、「知らないがゆえに、無意識のうちに偏った考えをしてしまう」そんな社会の”偏見”からうまれる課題を解決するために、多様な方々の知識や経験を共有し、その波紋を広げる活動をしています。

今回は、Colorbathカレッジにおける第一回目の「カラライズイベント」を開催しました。

<Colorbathカレッジとは?>
自らの偏った見方に気づき、物事の本質を捉え、あたたかい行動を起こすためのきっかけを創るために、参加型での対話をベースとしたイベントです。
みなさんの視点やライフスタイルに、新たな”色”を加えてくれるイノベーティブな活動家を「カラライザー」としてお招きし、世界や社会のリアルを知り、考え、ともに語り合う場を作っています。

和気あいあいと楽しく和やかな雰囲気で

「知らないがゆえに、無意識のうちに偏った考えをしてしまう」そんな社会の”偏見”からうまれる課題を解決するために、多様な方々の知識や経験を共有し、その波紋を広げることを目標とするイベントです。

今回のカラライザーは、NPO法人ISAPHに所属しアフリカのマラウイで医療や栄養改善に関するNPO活動をされている池邉佳織さんにお越しいただきました。
Colorbathの代表である吉川とのダイアローグを行い、池邉さんの生き方や考え方、アフリカでの活動等について深めていきました。

NPO法人ISAPHの池邉佳織さん

池邉 佳織 / NPO法人ISAPH  マラウイプロジェクト調整員
高校時代に途上国における医療に興味を持ち、看護師を志す。病院勤務・ワーキングホリデーなどを経て、2015年〜2017年に青年海外協力隊としてマラウイ共和国派遣。5歳児未満健診の改善や学校保健などを通し、コミュニティ医療の向上をサポート。
2018年よりNPO法人ISAPHの職員としてマラウイへ赴任し、妊婦・5歳未満児の栄養改善プロジェクトを進めるプロジェクト調整員を務める。

「大学辞めて、アフリカに飛び込む」がカッコいい?

高校生の時に、他人に必要とされる存在になりたいと考えました。
看護専門学校に通いはじめ、アフリカの栄養失調の問題に取り組みたいと考えました。

自分のやりたいことを実現するために、休学や退学をして自分の夢を追い求める学生が多くなりました。今すぐやりたいことを追い求めて、すぐに海外に行くことが正解なのでしょうか?

Colorbath代表の吉川とのダイアローグ

私はなんでも「準備をしたい人」なんです。まずは勉強して看護師になり病院で働きました。その後海外に行くにはとにかく英語が必要だと思い、英語を話せるようになるためにオーストラリアへワーキングホリデーに行きました。その後、ずっと抱いていたアフリカで活動するという夢を実現したのは、29歳のときでした

いきなり現地へ飛び込むか、用意周到に準備をすることで自信を持って現地へ行くかはその人次第ですね。
自分のコンフォートゾーンから抜け出すために海外へ飛び込む人もいますが、池邉さんはこつこつと準備をすることで、海外へ飛び込むことにも自信と安心を感じられるようにしていったようです。

キャリアの積み方に正しい答えはありません。
自分にフィットした形でキャリアを積んでいく大切さ強く感じました。

「アフリカの低栄養を完全になくす」それが本当の正義なの?

「アフリカ」と聞くと、「貧困」「犯罪」「争い」というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
池邉さん自身もそんなイメージを持って現地へ行くと、実際はイメージと異なっていたそうです。マラウイの人々は楽しそうに生活していて、そのギャップに驚かされたと話してくださいました。

池邉さんはもともと日本で看護師として働いており、現在マラウイでは低栄養状態にある村人に対し、単に栄養剤を与えるだけではなく、普段の食から正しくエネルギー源を得るための教育などを通して低栄養を減らすための取り組みを行っています。

「マラウイの低栄養を完全になくす」「アフリカ数十カ国で栄養改善の活動している」という大きな目標を掲げたら、「なんだかすごいですね!」と思われたり、関心されたりしますよね。
ただ、たったの1年間で成果がすぐに目に見えるものではなく、村人と共に生活することで、時間をかけて彼らの生活習慣を少しずつ変えていき、世代を通して教育していくことが大切です。
大きなことではなくても、自分のやっていることが少しでも誰かの心を動かし、村人の生活がよくなるきっかけになってほしいです。

現地の状況が分からないときこそ、誇張された事実を鵜呑みにしてしまったり、
情報を発信する側でも受け取る側でも、知らず知らずのうちに「すごそうなこと」でなければいけないというような「枠」にはまっていませんか?

現場の事実を知ること、表向きに「見える」ものが必ずしも本質でないということを私達一人一人が知ることで世界の見え方はきっと大きく変わるかもしれませんね。

参加者の声

現地の人は、みんながみんな貧困で不幸な状態ではなかったと聞いて、現場での活動しリアルを知ることがいかに大切かが分かった。(20代・社会人)

知らず知らずのうちに、自分の考え方が枠にはまっていることに気付かされた。(10代・大学生)

などと言っていただきました。

参加者同士での気付きや学びのシェア

幸せそうに毎日歌って踊るマラウイの人々。
マラウイのいろんな側面を知ることで、また少し違った価値観が得られたように感じます。

Colorbathの考え

今回は、「アフリカ」や「NPO/NGO」での働き方をテーマにカラライズイベントを開催しました。様々な方々が、このテーマにそれぞれの関心を持たれていることがわかりました。多様なバックグラウンドや関心を持たれている方々同士がつながるきっかけとなったこと、心から嬉しく思っています。

Colorbath(カラーバス)効果とは?

”Color bath”とは、「色(Color)を浴びる(Bath)」という意味です。心理学用語として使われており、「特定のものを意識することで、今まで見えていなかったものがみえるようになる」ことを、”Colorbath効果”と言います。
”引き寄せの法則”や、”カクテルパーティ効果”といったことと共に語られることもあります。

つまり、私たちは視界に入ったものを「物理的に目で見ているのではなく、脳で認識している」ということです。みずから意識するようになったとたんにみえるようになるということであって、決して今までになかったものが、急に出てきたりするのではありません。

見たい、知りたいと意識している情報だけが集まってくる。裏返すと、「意識できていないことはみえない」ということです。
情報に溢れているいまの社会において、自分の目で見て、頭を使って考え、他者との対話を通して多様な考え方を深めていくことではじめて、みえるものがあるのではないかと考えています。

直接話を聞いてみる。自分ごととして考えてみる。実際に行動してみる。

こういったプロセスを経ることで、「見えなかったものがみえるようになる」と考えています。

自分の脳は今まで何を見てきて、そして、これから何をみようとしているのか。
「どの色を浴びるか」ということが、人生を彩り、形づくっていくのではないかと思います。

そして、多様な人とのつながりを通してこそ、「自分という存在」にも意識を向けて、少しずつ自分のことがみえるようになってくると考えています。

自分にはこれはできない。
新しいことに取り組む自信がない。
周りの人に比べて自分は強みが何もない。
失敗したらどうしよう。

これらは、「自分という存在に対する偏見」ではないでしょうか。

「自分の色」に、気づく

自分という存在をもっと大切にして、自分がすでにもっている「色」に気づくきっかけになれたら、とても嬉しいです。カラライザーイベントでは、イノベーティブな活動家の方々のお話から刺激を受けたり、新たな視点をもらうことで、「他者から色をつけてもらっている」と思われる方もいると思います。

ただ私たちは、他者から色をつけてもらうのではなく、「すでに持っている自分自身の色に、自ら気づくこと」を大切にして、みなさんとの対話を深めていきたいと思っています。

新たな出逢いやつながりを通して、自らの色に気づく。

Colorbathは、多くの人々が、自分や他者、社会に対する偏った見方に気づき、認め、許し、そしてつながることで、じわじわと、この社会を一緒に彩っていくことで、優しくてあたたかい社会を実現することを目指しています。

今後も様々なテーマ、カラライザーの方々をお招きし、自らの偏った見方に気づき、物事の本質を理解し、あたたかい人とのつながりを通して、一歩踏み出すきっかけを創っていきます。

次回のイベントで、みなさんにお会いできることを、楽しみにしています!
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